日本眼科啓発会議は、日本人の目の健康に対する意識、関心度、目の病気の知識度、不安などを把握するため「目の健康に関する意識調査(2024)」を2024年6月に実施しました。
また、「目の健康に関する意識調査(2021)」との比較も行っております。
以下に、調査結果の一部を抜粋して掲載します。
【調査方法】
- 調査手法:
- インターネット調査
- 調査対象:
- 調査会社のモニターより抽出した40~89歳の男女
年代、性別、都道府県について、人口構成に準じてサンプル設計
- 対象者数:
- 有効回収数 12,491サンプル
- 実施時期:
- 2024年6月24日(月)~6月28日(金)
目(視覚)に対して、「普段から健康維持に努めている」は2割と低く、歯や足腰と比べて、意識と行動のギャップが最も大きい。
男女とも70代以上で健康維持・病気予防の意識が高く、不自由さを感じている40代、50代は2割未満と低い。
緑内障と診断された人の割合(有病率)は、6.4%。日本人の一般的な有病率5%とほぼ同様であった。(参考:日本緑内障学会「緑内障疫学調査」)
緑内障と診断されたことがある人の6割弱が「診断時に何も問題は感じていなかった」と回答している。
緑内障と診断された時に自覚症状がなかった人に、検査を受けた理由を聞いたところ、「検診で指摘されたから」が5割で最も多く、「眼科受診中に眼科医に検査を勧められた」が3割であった。自らの意思で検査したのは5%程度にとどまる。
目の検査の受診率は向上している。
ただし、「何らかの症状がある人」の4割は3年以内に検査を受けていない。
目の検査を受けた理由で最も多いのは「健康診断の中に含まれていた」で、4割弱。男性40~60代は5割を超えている。
個人に向けて
40歳を超えたら、自分でできるアイフレイルチェックリストで年に一度は自己点検をしてください。不安があれば、アイフレイルアドバイスドクター(全国で944名 ※2024年10月時点/アイフレイル啓発公式サイトで紹介)または近隣の目のかかりつけ医に相談してください。自覚症状がなくても40歳を超えたら眼底検査を受けてください。
自治体や職場に向けて
視力検査だけでは目の病気は見つかりません。検診で眼底検査を実施してください。