フレイルとは「加齢に伴い身体の様々な機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態」を指す概念です。健康と要介護状態との中間の段階として位置づけられています。身体的のみならず精神・心理的や社会的など多面的な問題を抱えやすく、自立障害を招きやすい状態です。厚生労働省の「健康日本21(第2次)」でも「国民の健康増進の推進に関する基本的な方針」の中で「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」を目標に挙げています。フレイルを予防し、要介護にならないようにすることで、健康寿命を伸ばすことが目指されています。厚労省は健康寿命延伸に向けた施策の柱のひとつとして「フレイル対策」を挙げており、2020年から「フレイル健診」が全国で開始されています。
もう少し詳しく説明すると、『加齢に伴って眼が衰えてきたうえに、様々な外的ストレスが加わることによって目の機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態』が「アイフレイル」です。加齢とともに、眼球は構造的にも、機能的にも様々な面で衰えてきます。その状態に何らかのストレスが加わると視機能の障害がでてきます。最初は無症状であることも多いのですが、時に見にくさや不快感として自覚することもあるでしょう。その状態を放置していると、更に衰えが進み、見え方の低下を常に自覚するようになります。更に進行し、重度な障害に陥ると、回復は難しくなります。早期に発見できれば、適切な予防・治療が可能となり、進行を遅らせること、症状を緩和させることが期待できます。
ずっと一緒に頑張ってきた目の健康を振り返り、これからも快適な見え方を維持することで、目の健康寿命を延ばしましょう。
「アイ(目)」をやさしく包み込む手で、これまでの人生を共にしてきた目に対するいたわりや感謝の気持ちを表現。
スローガン「目の健康寿命をのばそう」を添えて、加齢に伴う目の機能低下や病気への正しい理解と早めの対応により、これからもよく見える快適な人生を楽しんでほしい、という永続性とポジティブなメッセージを創出しています。